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アーカイブ: 1月 2018

患者さんを本当に幸せにする歯科医療とは

歯科雑誌にこのようなタイトルの記事が載っていました。

1970年代にアメリカで活躍したDr.バークレーと言う歯科医師がいたそうです。

今でこそ予防歯科が重要な事は広まっていますが、当時のアメリカは治療中心の歯科医療で、Dr.バークレーも始めは治療中心の歯科医療を提供していました。

しかし、彼はある経験を機に「これじゃいけない。患者さんを本当に幸せにする医療を行わなければ!」と生き方を180度変えたのです。

 

では、Dr.バークレーの言う『患者さんを幸せにする歯科医療』とは、どういったものなのでしょうか?

歯は‘‘ものを噛むための道具”ではなく、‘‘その人の人生そのもの”と捉えていました。

 

治療中心の歯科医療のままでは、治してもまた疾患が発症し、治療するの繰り返し。

終わりもなければ、どんどん悪化する一方です。

もちろんのことですが、発症してしまった疾患は的確に診断して、きちんと治さなければいけません。

その為、医療従事者は高度な治療技術を習得するために日々研鑽します。

その上で、予防の大切さを伝え、実行してもらえるように導いていく。

しかし、伝える事、相手の行動を変える事は簡単ではありません。

私達も日々の診療で、伝える難しさを実感します。

 

そこで、Dr.バークレーは歴史やマネジメントの本、心理学の本をたくさん読み、歯科の勉強ではなく、人間についての勉強をしました。

そしてつかんだのが、「その人自らの意思を引き出すことが生涯歯を守ることにつながり、幸せをもたらす」と。

そして、なぜ今Dr.バークレーの哲学を広めるきっかけになったかをこの様に書いてありました。

 

先進国は今、‘‘人生100年時代”を迎えています。日本においても2050年までに、100歳以上の人口が100万人を突破する見込みでそうです。

将来の時間が増えれば、それだけ生き方の選択肢も増えるでしょう。

この先長い人生を寝たきりの状態で生き延びるのか、それとも健康で自分らしくおもうがままに歩むのか。

国民1人ひとりが自分自身の価値観を持って生き始めているのです。

 

この記事を通して、本当の歯科治療とは何なのかを私達医療従事者一人ひとりが、今一度深く考えて本質を見失わずに伝えていく事で、一人でも多くの方を幸せにする手助けが出来ると改めて考えています。

「歯だけをみていたら患者さんは不幸になる。自分はもっと、人の幸せのために生きていきたい!」

Dr.バークレーの言葉です(^^♪

この言葉を生涯忘れずに進んでいこうと思います。

 

(出典:タフトクラブ)

 

 

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2月の矯正日

2月の長濱先生矯正日の日程です。

2月9日(金)18:00~

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認知症と歯周病

歯周病が認知症の症状を悪化させることが研究によって解明されたことが、1月6日朝日新聞に掲載されていました。

『認知症の6割を占めるとされるアルツハイマー病は、脳の神経細胞の中にアミロイドβというタンパク質の「ゴミ」がたまり、神経細胞が徐々に死滅することが原因と考えられている。

研究グループは、アルツハイマー病を発症するマウスに歯周病菌を感染させて、歯周病ではないアルツハイマー病のマウスの脳と比較した。5週間後、歯周病のマウスでは記憶をつかさどる海馬でアミロイドβの量が約1.4倍に増えていた。

さらに、記憶学習能力を調べる実験でも、歯周病のマウスでは認知機能が低下していたという。

歯周病のマウスの脳内では、歯周病菌から出ている毒素や、免疫細胞が細菌を攻撃するために出す色々なタンパク質(サイトカイン)が増えていた。それによって、アミロイドβが作られる量が増えたと考えられるという。』

この記事を読んだ時、歯周病予防の重要性を再認識するとともに、皆様にお伝えしていかなければと強く思いました。

まさに、健康寿命を延ばすために予防歯科はなくてはならないものであります。悪くなってから受診するのでは手遅れになっている症例も多く、てのほどこしようが無い状態の方も多くいらっしゃいます。悪くならないように検診を受けることが大切です。

また、歯周病と全身疾患は以下の疾患とも深い関わりがあることは研究で明らかになっています。

●狭心症・心筋梗塞

●脳梗塞

●糖尿病

●低体重児出産・早産

●骨粗しょう症

●関節炎

●腎炎

●メタボリックシンドローム

歯周病によって、これだけ様々な疾患にかかりやすくなるリスクがあるのです。

歯周病は自然治癒することがありません。

また、サイレントディジーズ(Silent Disease:静かなる病気)とも表現されるようにひどくなるまで病気と自覚されることことの少ない病気です。

症状がでてからでは遅いと考えて頂ければと思います。

まず、自分が歯周病にかかっていないかを歯科医院で定期的に精密検査を受けることが大切です。

以前、歯周病にかかったが症状が良くなったという方は再発しないように定期管理を受けることが大切です。

歯周病は1度罹ると再発しやすい疾患です。自己管理だけでは良い状態を保ち続けるのは大変難しいと思います。

歯周病は万病のもとです。

是非、検査・予防を始めて下さい。

治療費の面からも、歯周病に罹患してしまってから治療するより確実に治療費の削減につながります。

 

(出典:朝日新聞)

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