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歯数の減少と死亡リスク

歯と全身の健康状態は大きく関わりがあることは、多くの方がご存じかと思います。

口腔の健康状態を死亡リスク因子の1つとして検討した研究の結果が載っていました。

「高齢者約52000人を6年間追跡し、口腔の状態の死亡への影響を、これまで知られている修正可能なリスク因子とともに調査した。その結果、特に男性において無歯顎であることは修正可能なリスク因子の中で最も高い死亡リスクであることが判明。(中略)男性では歯の本数による人口寄与割合が、高血圧や喫煙、飲酒をおさえ、最も大きな値を示した。

この研究から、口腔の健康状態、特に歯数が少ないことによる死亡への大きさが明らかとなった。」

(Dentalism 53 SEPTEMBER 2022 ・News&Topics より一部引用)

このことからも、歯を失うリスクはとても大きい事がわかります。超高齢化社会で健康寿命を延ばすには歯の健康は最重要とも言えます。しかし、様々な理由で歯を失ってしまう事もありますが、大切なのは失ったままにせず適切に歯を入れる事です。入れ歯やインプラント等、自分に合った方法をしっかりと相談して入れる事が大切です。

さらに大切な事があります。歯を失った原因を考え、その原因を取り除いてあげる事です。事故で歯を失ってしまう事もありますが、多くの場合が歯周病やむし歯です。むし歯や歯周病は生活習慣病の1つでもあり、生活習慣を変えていく事により歯を守る事ができます。それをしなければ、新たに入れた歯もまた失ってしまうかもしれません。

アメリカの歯周病学会が発表した言葉で「Floss or Die」(フロスをしますか、死をえらびますか)という言葉があります。予防の大切さを強く訴えている言葉ですね。そこには、歯ブラシだけではなくフロスも必須だという事が良くわかります。これからの歯科医院は、歯を失わないように予防する場所に変わりつつあります。まず、定期的な検診と予防で歯を守る事が、命を守る事につながるのではないでしょうか。

目黒 歯医者/歯科 堀江歯科クリニック

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