12月の長濱先生矯正日の日程です。
12月15日(金)18:00~
日付: 2017年11月11日 カテゴリ:お知らせ
食物は虫歯に罹患するかどうかを決める重要因子の1つです。
その中で糖類の摂取頻度が最も大きく関係します。いわゆる甘い物ですが、虫歯になりやすい食べ方と虫歯になりにくい食べ方があるのをご存知でしょうか?
甘い物が好きな方は、『虫歯になるから甘い物禁止‼』なんて言われたら本当に悲しいですよね。ただ事実、甘い物を摂らなくなると虫歯は減ります。
第二次世界大戦中、虫歯の有病率が急激に下がったのです。この理由の1つは砂糖と精製小麦粉が配給制になったために、それ以前に比べて消費量が落ちたことにあります。それに比べてジャガイモ、米、全粒粉パンの消費は多くなりました。
ではそこで、どの様な食べ方をすると虫歯になりにくいのでしょうか。
それは、食事と共に甘い物を食べることです。食事の最後にデザートを頂く。そうすると、虫歯の発症にあまり影響しなかったというデータがあります。
決まった時間に食事を摂り、だらだら食べをしない事。これは虫歯を作らないためにはとても大切なことです。
逆に虫歯になりやすい食べ方とは甘い物をだらだら食べることですね。その中でも粘着性のある甘い物(甘い菓子パンやキャラメルなど)を間食すると長い時間お口の中に食片が停滞しやすく虫歯のリスクがあがります。
ここで、是非知っておいていただきたい事があります。澱粉(デンプン)です。
澱粉はグルコースが何千個もつながった多糖類です。澱粉は虫歯のリスクと大きく関わりがあります。食品製造過程において、高温で熱したり、押し出したり、破裂させたり、ローラーを使って乾燥したりしています。これらの製品には、例えばポテトチップス・チーズスナック・ポップコーンなどがありますが、虫歯の細菌によって容易に酸を作り出すことが出来る食物です。加えて、歯にねっとり付着する特徴を持っていますので、ポテトチップスを摂取すると、糖類を食べる時と同じくらいお口の中が酸性になります。
ここで大事なのは、ポテトチップスは甘くないから虫歯になりにくいのではないか、と思わないでほしいのです。
もしも、ポテトチップスと甘いジュースを同時に摂取するような習慣があると、甘いジュースだけの場合より、虫歯リスクがかなり高くなると言えますね。
次は虫歯を防御する食物です。
食物の中には炭水化物の虫歯誘発効果を軽減するものがいくつかあります。
まずは、チーズです。
チーズは虫歯から防御する成分を高いレベルで含有しています。それはリン酸とカルシウムです。またよく噛むことでさらに唾液の分泌を促し、唾液がよりアルカリ性に傾くので、お口の中の酸を中和してくれます。
チーズで食事を終わらせるのは虫歯予防にとって良い方法で、特にドライマウスの方におすすめです。
また、お茶に含まれているフッ化物は虫歯予防に重要な効果がありますし、お茶類・ココア豆・ワインなどに含まれるポリフェノールは虫歯の細菌が作る酸やポリカッサライド産生を阻害してくれます。
プロバイオティクス(プロデンティス)を歯磨き後の寝る前に1錠摂取するのも効果的ですね。
日付: 2017年10月31日 カテゴリ:スマイルニュース
虫歯はさまざまな原因が重なって発生します。
①微生物
②食物
③唾液
④遺伝
この①~④を順にお話していきたいと思います。
まず、①の微生物。お口の中には何百種類もの異なる微生物種がいます。主に細菌と真菌です。そして唾液1ml中には1億から10億の微生物が存在しています。
細菌は歯面のバイオフィルム(歯垢)内で蓄積していきます。バイオフィルムはその中の細菌が分裂したり、唾液から新しい細菌が加わったりして成長していきます。この様にしてバイオフィルムは安定した生態系歯面上に作り、多くの細菌の中で最も適応した細菌種が優勢になっていきます。
そして、虫歯になる最も重要な環境因子は砂糖のような発酵性炭水化物と唾液です。糖類を多く摂取すると細菌から歯を溶かす原因の酸の産生が上昇します。また、歯垢もますます増えて歯面にべったりと付いていきます。
唾液は防御因子として働きます。歯垢内の細菌によって産生された酸を薄めて中和する働きがあります。しかし、唾液が出にくいドライマウスの方は唾液の中和効果が低くなってしまいます。
虫歯の発症に強く関係している細菌とはどの様な細菌でしょうか。
代表的なのが、ミュータンスレンサ球菌とラクトバチラス菌です。もともと赤ちゃんのお口の中には存在しない細菌です。
では、これらの細菌はどこから感染するのでしょうか?
外界から来た細菌がお口の中で定着する。つまり、他の誰かのお口の中の細菌が源泉になっているのです。ミュータンスレンサ球菌がお口の中で定着するためには繰り返し授受の機会があることです。
例えば、親が味や温度をチェックするために口をつけたスプーンで、ベビーフードを直接そのまま赤ちゃんに与えるなどです。もし、その食べ物が糖類で味付けされていたら感染のリスクはさらに高くなると予想されます。
しかし、ミュータンスレンサ球菌が定着するには、歯も必要です。まだ歯がはえていない赤ちゃんの場合、粘膜表面は常に上皮細胞が剝がれ落ちて新しくなるため、細菌も一緒に飲み込まれてお口の中からいなくなります。ですから、ミュータンスレンサ球菌の定着に最も感受性が高いのは、1歳半から2歳半の間の子供です。
この時期には歯が萌出し、他の細菌種がまだ安定した生態系を確立していないからです。この時期に子供と最も時間を多く過ごすお母さんはその事を十分理解し、気をつけてあげると良いですね。
早い時期にミュータンスレンサ球菌が歯に定着したお子さんは遅い時期に定着または全く定着していないお子さんに比べて、早くからまた多くの虫歯を発症するリスクが高くなります。
また、ミュータンスレンサ球菌とラクトバチラス菌は高齢者に菌数が多く認められるとのデータがありあす。これは加齢と共に唾液の分泌量が減少したり、菌が停滞しやすくなるためです。
日付: 2017年10月16日 カテゴリ:スマイルニュース
風邪をひきやすい季節がやって来ます。そこで今日は免疫力の重要性とお口の疾患の関連性についてです。
小腸の免疫細胞は歯肉の健康に大きな関わりを持っています。小腸の免疫細胞を活性・強化することによって強い体を作ると同時に歯周病予防にも大変効果があります。
人の体にはもともと体に有益な働きをする「善玉菌」、有害な「悪玉菌」普段はどちらでもないけれど体力や免疫力が低下すると有害になる場合がある「日和見菌:ひよりみきん」の3種類の細菌類が住んでいます。(500種50兆個、重さ約1~2kg相当)健康な人は善玉菌がしっかり働き悪玉菌や日和見菌が暴れるのを抑える働きをしていますが、ストレスや運動不足、薬の過剰摂取などで善玉菌が減り、悪玉菌や日和見菌が暴れてしまいやすい状態になっている場合は抵抗力が下がっている状態です。善玉菌優勢の状態を保つことが抵抗力を高める鍵なのです。また善玉菌は免疫細胞を活性化させる働きがあります。善玉菌によって免疫力を高める事で感染から体を守り強く健康な体作りに役立ちます。
海藻類やアーモンドなどのナッツ類、生肉や生魚、生卵に含まれるグルタミンは小腸の免疫細胞のエネルギー源になると言われています。
皆さん、免疫力を上げて健康なお口と健康な体を手に入れましょう!(^^)!
日付: 2017年9月30日 カテゴリ:スマイルニュース
歯と歯肉は切っても切れない関係ですよね。
それと同じで、歯科医師の行う歯の治療と歯科衛生士の行う歯周病治療も切っても切れない関係です。
虫歯の治療に来たのに、なぜか歯周病治療のクリーニングばかりするな…と思われる方もいらっしゃると思います。それは、しっかりと引き締まった歯肉の上に綺麗に新しい歯を入れないと、どんなに高価な詰め物やかぶせ物を入れても美しく見えないからです。
もちろん、美しくみえるためだけでなくせっかく時間をかけて治した歯を結果的に長持ちさせることができるからです。
歯の白さや歯並びはまず目に付いて気になる方も多いと思います。そんな時、歯肉の色や形にも目を向けてみて下さい。
良く見てみると、赤みがあったり、腫れっぽかったりしているのに気付く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯肉はかなり症状が進行してから自覚症状が出るのが特徴です。なので、鏡を見るときに歯だけではなく、歯肉も一緒に見て下さい。
美しい歯は健康な歯肉から!です(^^♪
日付: 2017年9月21日 カテゴリ:スマイルニュース